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部署ごとの看護師の仕事内容

病院の各部署ごとの看護師の仕事内容

看護師として就職や転職をする際に、どういったところで勤務すればいいのか迷ってしまいますよね。
病院は勿論のこと、保育園や高齢者施設など、働ける場所も様々ですが、その分具体的なイメージがつかみにくいという声も多く聞かれます。
今回は数ある職場の中でも、病院勤務について紹介していきます。
「病院勤務」と言っても、部署がたくさんあり、部署によって勤務時間や仕事内容、給与などが大きく異なります。
そのため、病院勤務における7つの部署の業務内容や勤務時間、向いている人の特徴などについて、詳しく紹介していきます。
今回紹介する内容を参考に、自分の働き方に合った部署を見つけてみてくださいね。

病棟での仕事内容

看護師といえば病棟のイメージが強いと思います。
病棟で働く看護師は、24時間交代制で、診療科や病棟によって、その業務内容はさまざまです。
配属される病棟によって、身につくスキルや忙しさは異なりますが、一般的な内容について紹介していきます。

業務内容

病院によって違いがありますが、一般的な病棟看護師の業務内容は

  • 検温
  • 採血
  • 入浴や清拭などのケア
  • 点滴や内服薬などの薬管理
  • 予定している検査の注意事項の説明
  • 検査や治療を行う場所への送迎
  • 検査や治療を行うスタッフへの申し送り
  • 食事の配膳・片付け
  • その日に入院した患者さんの情報収集
  • 精神的ケア

などが挙げられます。
病棟勤務では、治療を行うのは勿論のこと、患者さんは病棟で生活を送るため、ストレスを軽減してあげられるようなケアも必要になります。
「病棟」と言っても、小児病棟・内科病棟というような、単科病棟で働くことで、専門性を高めることができます。
また、多様な患者さんが入院する混合病棟では、幅広い知識を得ることも可能です。
病棟看護師は患者さんに寄り添う時間が長く、患者さんの様子を詳しく把握できるため、チーム医療の要になります。
そのため、コメディカル職や医師へ積極的に情報を提供したり、職種間の橋渡し役を担うことも、病棟看護師の大切な役割の1つです。
看護方式は大きく分けると

  • 看護師ごとに担当の患者さんを受け持つプライマリーナーシング
  • チームごとに担当の患者さんを受け持つチームナーシング
  • 上記双方のメリットを取り入れたモジュールナーシング

等があります。
どの方式であっても、担当の患者さんの最新情報を常に頭に入れておく必要があります。
病院によっては「療養型病棟」や「回復期リハビリテーション病棟」があるところもあります。
療養型病棟は、病状が安定している患者さんに、加療や療養上必要な看護・介助を行う病棟です。
介護業務が多くなりますが、その分患者さん一人ひとりと関わる時間が増えます。
回復期リハビリテーション病棟は、脳血管疾患、骨折など急性期から容体が落ち着き、社会復帰へのサポートや、リハビリテーションが必要な患者さんが入院する病棟です。
そのため、作業療法士や理学療法士と一緒にリハビリテーションのサポートをしたり、退院後の生活についてソーシャルワーカー等と連携をとりながら、患者さんが社会復帰できるようにケアを行います。

勤務時間

勤務時間は2交代や3交代でまわしているところが多く、週に1~3回程度夜勤がまわってきます。
そのため精神的・身体的な負担は大きいですが、夜勤手当が出るためしっかりと稼ぐことが可能です。
夜勤が多いため、小さい子どもがいる人は働きにくいこともあり、子どものいない人や、子どもが大きくなってから復帰する人の多い部署です。
ただ、最近は24時間対応している託児所を設置している病院が増えてきている為、託児所に子供を預けて出産後も夜勤をされる方はいらっしゃいます。

病棟看護師に
向いている人の特徴
  • 技術や知識を磨くことを怠らない人
  • 1人ひとりの患者さんと信頼関係を築くこと・様々な業務をスピーディーに行うことが両立できる人
  • 多職種間で円滑にコミュニケーションをとることができる人
などが挙げられます。
外来での仕事内容

外来看護師は、入院していない患者さんを相手にするお仕事で、多くの場合、内科・外科など診療科別に分けられています。
また、最近では「禁煙外来」「ものわすれ外来」といった専門的な外来もあります。

業務内容

外来看護師の業務内容は

  • 医師のサポート
  • 患者さんの療養相談や生活指導
  • 電話対応などの事務業務
  • 病棟との連携業務

などが挙げられます。
医師のサポートとしては、診察前に患者さんがスムーズに診察が受けられるように誘導したり、主な病状や本人・家族のこれまでの既往症など、医師の診察に必要な予備知識の情報収集を行います。
また、診察中は医師が診察を行いやすいよう、患者さんの介助・物品の準備・血圧などのバイタルサインの測定・採血・注射など適切な検査、処置を行います。
患者さんの療養相談や生活指導の多くは、医師の診察後に行います。
患者さんが医師の治療方針をしっかりと理解し、服薬や食事制限などを正しく行うことが、患者さんの病気の予防や改善に繋がります。
外来では1日を通して継続的に看護ができる入院患者さんと違い、短時間で的確な療養相談や生活指導を行う必要があります。
診察時間は限られており、患者さんによっては医師に聞きづらいこともあるため、改めて看護師から療養相談・生活指導をすることで、患者さん自身が理解を深めることができます。
病棟看護師と比べると1人ひとりの患者さんとじっくり関わる時間が少ないため、どのように伝えていくかが腕の見せ所になります。
事務業務に関しては、大きな病院では医療事務などが行いますが、規模の小さいクリニックなどでは看護師が事務業務も担うことがあります。
外来を受診する患者さんの中には、身体の状態が悪く緊急入院が必要な方もいます。
その際に病棟にベッド状況を確認したり手術室へと緊急手術の連絡をとり、関係部署との連携をとるなどの仕事が必要になります。
入院に必要な検査、入院先となる病棟へ患者さんを移送する手続きや引継ぎ等、短時間でたくさんのことをしなければならないため、とても忙しくなります。

勤務時間

外来は診療時間が決まっているため、夜勤がないところが多く、日曜・祝日なども休みのため、仕事とプライベートの両立がしやすい部署といえます。
その分、病棟看護師と比べると給与は低く、診療時間後でも患者さんが残っていれば残業が発生します。
外来看護師の残業は、日常的にあるものだというのも覚えておくといいでしょう。
仕事とプライベートが両立しやすいですが、

  • クレーム対応が多い
  • 作業が流れ作業でやりがいを感じにくい
  • 他部署に比べて給与が低い

といった理由から、離職率が高い職場でもあります。
育児中の看護師やブランクのある看護師には人気の部署ですが、やりがいや給与を求める人には少し物足りなさを感じるかもしれません。

外来看護師に
向いている人の特徴
  • 仕事とプライベートをしっかり両立させたい
  • 効率よく仕事をこなすことが得意
  • 患者さんと深入りせずに働きたい
などが挙げられます。
救急外来での仕事内容

「救急看護師」と呼ばれる人たちの中には、救急救命センターや救急医療施設、そして救急外来で働く看護師がいます。
救急看護師の中でも、救急外来での仕事について、詳しく紹介していきます。

業務内容

救急看護は、「突発的な外傷、急性疾患、慢性疾患の急性増悪などのさまざまな状況によって、救急処置が必要な対象に実施される看護活動。救急処置を中心とした初療段階での看護実践で、場所、疾患、臓器、対象の発達段階、診療科、重症度を問うことはない。主に、救急外来や救命救急センターなどの救急医療施設での看護をさすが、院内急変、病院前救護、災害救急医療、学校保健、産業看護などの場にも救急看護実践がある」(医学書院、看護大事典(第2版)より引用)
と定義されています。
主な業務内容は救急外来を受診した患者さんの救急処置で、

  • 救急蘇生処置
  • 止血や包帯法
  • 生活行動援助
  • 応急処置
  • 医師の処置介助

等が挙げられ、基本的には病棟看護師と同じような業務内容になります。
救急医療は患者さんの状態によって

  • 帰宅が可能な比較的軽症患者を診る一次救急
  • 入院や手術が必要な重症患者を診る二次救急
  • 重篤疾患や多発外傷を負った患者を診る三次救急

の3段階に分けられています。
一次救急の場合、患者さん自身での来院、又は家族などの身近な人に付き添ってもらって来院します。
診療は各都道府県に配置されている休日夜間急患センターや、救急指定を受けている地域の開業医や病院が在宅当番となって行っています。
二次救急の場合、複数の病院で病院群輪番制や、共同利用型病院方式などで当番日を決めて救急医療を行ないます。
通常、入院や手術を必要として救急車で搬送されるのは、この二次救急指定病院で、24時間体制がとられています。
救急外来の場合は、この一次救急・二次救急の病院で働くことになります。
三次救急は、一次・二次救急では対応が不可能な重篤疾患や多発外傷に対する医療を行う、救命救急センターや高度救命救急センターのことを指します。
高度救命救急センターは、救命救急センターの中でも特に高度な診療機能を有するとして、厚生労働大臣が定める医療機関です。
救急外来は非常に忙しく、大変な現場ですが、その分看護師としての技量を磨くにはぴったりです。

勤務時間

基本的には2交代や3交代での勤務体系です。
ただし、いつ患者さんが来院するか・急患が運ばれてくるかは日によって異なり、休憩がとれない・食事を食べ損ねる・トイレに行く時間もないような日もあり、時間のコントロールが難しい部署です。
日勤の病院が閉まってからの勤務になるため夜勤手当や残業手当等の手当が付き、しっかりと稼ぐことが可能です。

救急外来看護師に
向いている人の特徴
  • スキルアップをしたい人
  • プレッシャーに強く、最善を尽くすことができる精神力を持つ人
  • リーダーシップ・コミュニケーション能力を備えた人
  • いつ来るかわからない救急搬送に対し、しっかりと準備し続けられる人
などが挙げられます。
ICUでの仕事内容

ICUとは「Intensive Care Unit」の頭文字をとったもので、集中治療室のことです。
生命に危機があったり、急変した患者さんなど、一般病棟に比べると重症な患者さんを受け入れる病棟になります。
専任の医師が常駐しており、医療機器を多く使用したり、看護師の配置が多くされていたりと、患者さんが回復できるように手厚い治療体制・看護体制が敷かれています。

業務内容

ICU看護師の業務内容は

  • 医療機器の管理や操作
  • モニタリングやアセスメント
  • 患者さんの状態管理
  • 家族ケア

などが挙げられます。
ICUでは人工呼吸器・シリンジポンプ・輸血ポンプなど、多くの医療機器が使われます。
また、一口に人工呼吸器といっても、機種によって操作方法が異なるため、操作方法や設定方法、異常が起きたときの対応方法などをしっかり頭に入れておく必要があります。
モニタリングは、心電図や人工呼吸器の数字を毎時間確認・記録し、異常が合った際の早期発見に務めます。
些細な違いでもいち早く医師に報告を行い、わずかな兆候・サインを見逃さないことが大切です。
モニターから読み取ったデータを、解剖生理・疾患・患者さんの情報や日々の変化などを元にアセスメントを行います。
急変する可能性もあるため、モニタリングやアセスメントを行う時間が最も長く、大切な仕事になります。
病棟で看護師1人につき患者さん10~15人のモニタリング・アセスメントを行うことが多いですが、ICUでは急変の可能性があるため、看護師1人につき患者さん2~4人になります。
患者さんの状態管理では、吸引や保清などの基本的なことは勿論のこと、長期間意識が戻らない方も多いため、体位変換なども必要です。
ICUへ入る患者さんは突然の出来事であることが多く、家族の方は動揺していることが多いです。
また、ICUは面会時間が限られていることがほとんどのため、短い時間の中で患者さんの状態や変化を伝えながら家族の方への声掛けや配慮が必要です。
ICUと似た言葉でNICUというものがありますが、NICUは新生児専用の集中治療室で、出生体重が1500g未満の極低出生児や、仮死新生児等を受け入れる病棟です。
基本的な業務はどちらも同じですが、新生児は体が小さいため、より繊細な治療が必要となります。

勤務時間

2交代制のところが多く、夜勤がありますが、その分給与は高くなります。
また、病院によってはICU手当が貰えるところもあります。
患者さんが急変することにより多少の残業はありますが、患者さんの些細な変化も見逃さないように休憩はしっかりとるように促す病院も多く、勤務時間内は落ち着いて働くことができる部署です。

ICU看護師に
向いている人の特徴
  • 緊急時対応を楽しむことができる人
  • 看護師としてのスキルを得たい人
  • 勉強熱心で色々な症例を見たい人
  • 医療機器などの勉強も苦にならない人
  • 自分の業務が大変でもチームの仕事に貢献できる人
などが挙げられます。
オペ室での仕事内容

手術室の中で働く看護師のことを手術室看護師といいます。
手術室看護師は、オペ室ナース、オペナース、オペ看、スクラブナースなど様々な呼び方があります。

業務内容

オペ室看護師の仕事内容は大きく分けると

  • 器械出し看護(直接介助)
  • 外回り看護(間接介助)

の2つに分けられます。
器械出し看護は、手術の進行状況や医師の動きを見て先読みし、手術に必要な機器(道具)を素早く・正確に執刀医へ渡したり、整理整頓したりするのが主な仕事内容です。
ドラマの「メス」と言われてメスを手渡すシーンを想像するとわかりやすいかと思います。
また、いかに医師たちが手術しやすいかを先回りして考えて、コミュニケーションをとり、医師たちが手術に集中できるように関わります。
手術の進行は術式や患者さんの状態などにより左右されるため、どんな状況にも落ち着いて対応できる精神と、確かなスキルが求められます。
また、器械自体も時代と共に進化しており、最新の知識を吸収し続ける姿勢も大切です。
外回り看護は、器械出し看護以外の手術に関する業務全般のことを指し、

  • 手術を受ける患者さんの手術に必要な処置
  • 手術進行に応じた必要物品の準備
  • 麻酔の介助
  • 患者さんの体位変換や全身状態の確認・観察
  • 手術の記録
  • コストチェック
  • 環境整備医療機器の準備や温度調整

など、非常に多岐にわたります。
また、術前オリエンテーションや術後のケアを通して患者さんの不安を取り除くことも外回り看護の大切な仕事の1つです。
手術室では緊張状態のまま長時間立ちっぱなしでいることが多く、身体的・精神的に負担が大きく、長時間の手術を乗り切るための集中力や体力も不可欠です。
独特の緊張感や厳しさがありプレッシャーが大きいですが、特定の診療科に限定されない知識や、チームワークよく手術を終えられたときの充実感など、手術室看護師だからこそ得られるものも多くやりがいの感じやすい部署であり、一般的な看護とは違った専門性が求められるため、オペ室看護師としての腕を磨き、エキスパートを目指す人もいます。

勤務時間

新人の場合、日勤のみで土日祝日は休みという場合も多く、比較的仕事とプライベートが両立しやすい部署です。
しかし、オンコール(自宅待機)があり、オンコールとなっている場合は、緊急手術による急な呼び出しに備えておかなければいけないため、完全に気を抜くことはできません。
オペ室看護師の場合、夜勤や看護師手当の他に、待機手当や危険手当、手術室手当等が付くことが多く、給与としては他の部署よりもやや高めです。

オペ室看護師に
向いている人の特徴
  • 処置や介助が好きで、医師の思考を先読みして素早く正確な手術介助を行うため、常に勉強をすることができる人
  • 専門性を高めたい人
  • プレッシャーに強く、冷静な状況判断ができる人
  • 緊迫した状況においても、患者さん中心の看護を実現しようとする気概のある人
などが挙げられます。
透析室での仕事内容

慢性腎不全などが原因で腎機能が低下すると、腎臓で血液をろ過する機能が低下してしまうため、人工的に血液をろ過してあげる必要があり、これを透析と言います。
透析療法には血液透析と腹膜透析の2種類の方法があり、腹膜透析は患者さんが自ら自宅などで行う方法で、月に1~2回程度の通院が必要です。 一方、血液透析は定期的に通院をして透析室で透析を行う方法で、週3日程度の通院が必要になります。
透析室で働く看護師というのは、主に血液透析に関する看護を行う看護師のことを言います。

業務内容

透析看護師の仕事内容は大きく分けると

  • 透析の準備
  • 透析中の医療行為
  • 透析中の患者さんの体調管理や観察
  • 患者さんの健康管理と生活指導

の4つです。
透析には専用の人工透析機械が必要なため、透析前に準備を行います。
その後は

  • 患者さんの状態チェック…体重・血圧測定など
  • 穿刺…透析用に造設された血管(シャント)に針を刺す
  • 血液浄化(透析)開始
  • 抜針…透析が終わったら針を抜く
  • 止血

という流れで患者さんへの医療行為を行っていきます。
透析中は患者さんの状態に変動が起きやすいため、血圧の低下や気分が悪くなることがあります。
透析を受ける患者さんは元々の循環動態が悪いため、急変のリスクは健常の人よりも高いです。
さらに最近では、高齢者や長期透析、心疾患合併患者などの増加により、透析中のリスクは高まっています。
そのため、常に注意深く患者さんを観察することが大切になってきます。
透析クリニックなどは、比較的安定した患者さんが多い一方で、入院病棟のある透析室ではリスクの高い患者さんが多いため、働く場所によってはさらに注意が必要です。
患者さんの健康管理や生活指導は、患者さんのQOL(生活の質)や予後に直結するため、非常に重要です。
透析の患者さんは、食事制限・体重管理・内シャントの管理など、通院時以外の日常生活でも気をつけなければいけないことがたくさんあります。
透析患者さんの死亡原因には、心不全や感染症が上位に挙げられ、こういった合併症は、日々の生活習慣で防げる部分が大きいです。
透析に関するしっかりとした知識はもちろん必須になりますが、患者さんにしっかりと健康管理や生活指導を遵守してもらえるようなマネジメント能力・コミュニケーション能力も必要になります。
透析の患者さんは、週に3回、毎回4時間の透析を始め、厳しい健康管理や合併症への不安など、たくさんのストレスを抱えており、それが一生続きます。
そのため、ストレスなどから少し性格が気難しくなっている患者さんもいます。
なかなか看護師の話を聞き入れてくれなかったり、理不尽なことで責められたりと、患者さんの抱えているストレスの矛先が、看護師に向けられることもあるので覚悟が必要ですが、時間をかけて少しずつでも信頼関係を築けたときには、やりがいも感じます。
透析は患者さんが来院するため、勤務体制としては外来看護師に近いですが、透析看護師は外来看護師に比べて、医療行為を行うことが多いというのが特徴です。
透析室はオープンフロアのことが多く、他の部署に比べると特殊な仕事環境のため、ストレスを感じる人も多いです。
オープンフロアだと同僚の動きが目に入りやすく、お互いの仕事の状況や会話・言動等が筒抜けになりやすく、医師や看護師同士の人間関係でトラブルになりやすいため注意が必要です。

勤務時間

一般的な透析クリニックでは日勤のみのことが多く、仕事とプライベートが両立しやすい部署と言えるでしょう。
入院病棟が併設されている透析室でも、23時頃までの準夜勤帯までで、どちらも日曜日は基本的に休みです。
ただし患者さんは週3回の透析が必要なため、祝日であっても出勤である場合がほとんどで、その際はシフト制での勤務になります。
基本的に日勤のみなので、夜勤がある部署に比べると給与は低めですが、病院によっては危険手当がつく場所もあり、外来看護師のような日勤看護師と比べると給与はやや高めです。

透析看護師に
向いている人の特徴
  • 処仕事とプライベートのバランスをしっかりとりたい人
  • ルーティンワークが好きな人
  • 患者さん一人ひとりと長く深い関わりを持っていきたい人
  • 専門性を高めてスキルアップ・キャリアアップをしたい人
などが挙げられます。
内視鏡室での仕事内容

内視鏡室とは内視鏡を使った検査や治療を担当する部署です。
内視鏡は、がんの早期発見に役立つことから需要が高く、クリニックでも内視鏡設備を設置するクリニックが増えています。
内視鏡室の業務の範囲は医療機関によって様々で、基本的には消化器系が多いですが、脳・気管支・関節・泌尿器・子宮・耳鼻咽喉など、様々な部位の内視鏡検査・治療を行っているところもあります。

業務内容

内視鏡看護師は、CCDカメラが装着されたスコープ(内視鏡)を患者さんの体内に入れ、検査・治療をする際に、医師のサポートや患者さんの介助をします。
内視鏡室で働く看護師には、内視鏡に関する専門的な高い知識や技術が必要とされます。
看護師が専門的な知識や技術を持って的確に動くことで、医師はスムーズに検査・治療を行うことができ、スムーズな処置は患者さんにとって、苦痛が少なく安全な診療につながります。
業務内容は大きく分けると、検査や治療で使う物品の準備や片付けや洗浄、点検などの業務的なもの、そして検査・治療に関する説明や検温、前処置などを患者さんに対して行うものの2つに分かれます。
業務内容としては

  • 患者さんの確認
  • 検査室や前処置室への入出管理
  • 文書管理
  • 患者さんの介助・観察
  • 点滴や咽頭麻酔
  • 記録
  • 検体提出、後処理
  • 処置中の医師・内視鏡技師の補助
  • 感染対策(洗浄、消毒や消毒薬の濃度管理、履歴管理)
  • 処置具及び備品の保守・在庫管理
  • 医療機器の点検
  • 薬剤の調整・管理

などがあります。
内視鏡による検査や治療は、絶食などの事前準備が必要な場合が多く、基本的に急患はなく、処置は日帰りで行うことが多いため、ほとんどの場合がリカバリールームで1時間ほど安静にしてもらうだけで患者さんは帰宅します。
総合病院の場合、医師はそれぞれの科の専門家が診療を行いますが、内視鏡室で働く看護師は、内視鏡の専任担当として医師の補助にあたります。
内視鏡室看護師は検査・治療の両方に直接携わることができるため、多くの知識や看護技術が習得でき、2年以上内視鏡検査や治療に携わっていて、資格取得に必要な講習を受けた看護師であれば「消化管内視鏡検査技師」という専門資格を取得することが可能です。
病棟看護師と比べると、患者さんと接する時間はとても短く、定型的な処置対応が続くため、業務が単調になりがちで、中には看護をするという意味では物足りなさを感じる人もいます。

勤務時間

1つの処置にかかる所要時間は検査に約10~30分、治療に約1時間程度で、患者さんの滞在時間は約1〜3時間程度です。
基本的には予約制で処置を行うことがほとんどのため、夜勤や残業、呼び出し等がなく、仕事とプライベートの両立がしやすい部署と言えます。
ただし、夜勤や残業がないため手当が付かず、他の部署に比べると給与はやや低めです。
子どもがまだ小さくて、家庭とのバランスをしっかりとりたい人には働きやすい環境です。

内視鏡室看護師に
向いている人の特徴
  • 患者さんや家族に寄り添える人
  • 相手を尊重しながら、自分の意見をしっかりと言える人
  • 門資格の取得に興味がある人
  • 家事や育児との両立をしたい人
などが挙げられます。

看護師としてのキャリアを積むと、自分がやりたい看護の分野が見えてくるので、その分野でキャリアアップを目指すことが可能です。
また、子育てなどでキャリアを一旦ストップしたとしても、研修を受けて復職することもできるため、女性でも安心してキャリアアップを目指すことができます。
看護師といっても、働ける場所は多くあり、部署によって勤務内容や勤務時間などが大きく異なるうえに、各部署にはそれぞれ向き・不向きがあることも事実です。
やりがいを優先させるのか・仕事とプライベートのバランスを大切にするのか、様々な診療科目を経験して幅広い知識と技術を手に入れるのか・1つの部署で専門的な看護に集中するのかなど、一人ひとり働く条件は違います。
今回紹介した7つの部署を参考に、自分はどのように働きたいのか、どのような働き方が合っているのかなど、是非じっくりと考えてみてくださいね。